「お金」

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私たちの生活になくてはならないお金。その歴史についてお話していこう。

 

最初の貨幣の機能は、下記の4つの中の1つが用いられていれば貨幣と見なされていた。

  • 「支払いのため」:責務の決済を起源とする。(賠償、貢物、贈物、宗教的犠牲、納税など)
  • 「価値尺度のため」:物々交換や財政の管理を起源とする。
  • 「蓄蔵のため」:財や権力の蓄積を起源とする。(食料や家畜、身分を表す財宝など)
  • 「交換のため」:財を入手するための間接的交換を起源とする。

上記4つの機能をすべて備えた貨幣が用いられるようになるのは、文字を持つ社会が発生した以降となる。

 

次に貨幣機能を持つ物の変化について。

紀元前9000年~6000年 (牛・羊・らくだなどの家畜や穀物・野菜)

最も古い貨幣の形態は、牛・羊・らくだなどの家畜だった。農業の出現により、多くの地域で、穀物や野菜も物々交換の標準形式として使えるようになった。

紀元前1200年 (貝殻)

インド洋や太平洋で採れるコヤスガイの貝殻を最初に通貨として使ったのは中国。歴史的に多くの文化でこのコヤスガイの貝殻は貨幣として使われ、なんと20世紀半ばまで、アフリカの一部の地域では貨幣として使われていた。実は歴史的に最も長い間貨幣として使われたのが、このコヤスガイの貝殻なのである。

紀元前1000年 (最初の金属貨幣)

石器時代の終わりに、青銅や銅で作られたコヤスガイの貝殻のイミテーションが最初の金属貨幣の出現。その後、円形の現在の通貨の原型ができる。当時の金属貨幣の多くは穴が開いたもので、紐でつなげて、チェーンのようにして持ち歩いた。

紀元前500年 (貴金属貨幣)

中国以外の場所では、銀貨が出現した。これらは今の硬貨の原型となる円形で、神々や皇帝の肖像を刻印したものだった。現在トルコのあるリディアで最初に使われ、その後ギリシャ、ペルシャ、マケドニアに広がっていった。中国の金属貨幣とは異なり、これらは銀や金などの貴金属で作られた。

紀元前118年 (皮革の貨幣)

中国では、鹿皮でできた貨幣が使われるようになり、これは紙幣の原型。

西暦806年 (紙幣)

最初の紙幣は中国で現れた。9世紀から15世紀まで使われたが、著しい減価とインフレーションの発生により、1455年に中国は紙幣の使用をやめ、その後数百年にわたって使われなかった。

 

「生活に必要な物(家畜や穀物)の物々交換」から「貨幣としての機能だけを持つ物(貝・金属・紙)」に変化してきた。感動すべきことは紀元前9000年も前から人類は貨幣機能を使い生活していたということ。

 

今回お話ししたことは大きな貨幣の変化だが、もっと掘り下げれば各国で様々な貨幣の変化がある。貨幣の歴史は非常に興味深いものである。